小林博人研究室

慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)小林博人研究室では環境デザインに着目し、
建築や土木構造物にとらわれない、様々な都市の様相の変化にまつわる研究を行って きました。

都市を構成するハードな空間構成要素から、ソフトなコミュニティの人間関係まで、
都市の変わり様を的確に捉え次の都市の在り様を構想し、ヴィジュアライズすること を目的に活動しています。

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shibuya1000 URBAN EXPO 2010

shibuya1000 URBAN EXPO 2010

  • Posted by: hirotolab
  • 2010年4月13日 17:35
  • Shibuya
shibuya1000 URBAN EXPO2010 ‐ 渋谷の"オモイ" シブヤのカタチVol.2

時期:2009年4月~2010年3月
メンバー:佐々木、中島、中村、阿部、連、平賀、山田、大屋、商、真野

このプロジェクトでは、3月13日から22日の期間に渋谷駅構内で行われていたshibuya1000というアートイベントで「シブヤのカタチvol.2.0 -渋谷の"オモイ"」という展示を行った。街中で行うインスタレーションアートが渋谷という街のおもしろさをあぶり出し、渋谷の街に対する新たな気づきを生むことで、人々が街を新鮮な視点から見ることができるようになることを目的としている。

09年度春学期は実際の提案に先立ち、「渋谷とは何か」を探るべく街としての渋谷のリサーチを行い、一方でインスタレーションアートの事例集めを行った。
前 年から引き続きマクロ的・定量的調査を行った結果、地形というスタティックな要素の上に、人々のダイナミズムが重なることで、渋谷の独特な様相が生まれて いると言うことが明らかになった。その上で、人の流れ・行動・広告といったミクロ的な調査を行い、それぞれを時間・大きさ・場所性といった評価軸に載せる ことで、渋谷での"体験"の分析を行った。

秋学期では作品の提案、設計をし、3月13日から22日の間、渋谷駅で展示を行った。
こ の作品は、渋谷を訪れる様々な人の様々な想い出、思いなどを、風船という"カタチ"で可視化することで、渋谷にまつわる"オモイ"を人々に再発見、再認識 してもらう、というインスタレーションアートである。渋谷の"オモイ"については、展示期間中に展示会場を訪れた方々からメッセージカードとして集め、補 助的な手段としてtwitterを利用した"オモイ"の収集も行った。集まった"オモイ"は、展示期間中風船につけて渋谷の地図上に随時浮かべ、時間がた つごとに渋谷の"オモイ"が大きな"カタチ"となって現れ、変化していった。

風船というアイテムは"オモイ"をシンボリックに象徴するだ けでなく、風や人通りによって起こる見えない大気の動きを可視化し、展示場所の性質をそれとなく明示している。 過去へのオモイ(思い出など)は"白"、未来へのオモイ(やってみたいことなど)は"透明"の風船で浮かべることで、固定化された思い・事実と、先行きの 透明感といった違いを表し、風船の高さは現在からの時間の長さで変化をつけた(時間が遠いものほど高い)。 この作品によって渋谷の内面に触れた人々が、新しい渋谷のイメージ、人、活動、またはその数や多様さなどを知ることで、渋谷に対するアクティブなイメージ を作り出せるのではないかと考えた。

諸事情により、展示期間の途中で風船による展示を取り止めることとなり、風船に取り付けていたメッ セージカードを棒に取り付け、旗という新たな"オモイ"の"カタチ"を展示した。 風船で作られたシブヤのカタチは、最後はSFCで制作し、約150のメッセージからなるシブヤのカタチが完成した。

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