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veneer2015

ベニヤハウスプロジェクト

   
被災地などの迅速な支援が求められる状況においては、いわゆる”応急仮設住宅”が必要とされます。ベニアハウスプロジェクトでは、規格材として世界的に流通するベニア合板材を用い、金物を必要とせず、人力で簡単に組み立てられるプロトタイプを提案しています。またあえて複数人での組み立てに最適化した設計を行うことで、現場の需要への単なる対応に留まらず、組み立てを通したコミュニティの再構築まで実現することを目的としています。
今年度は4月25日に起きた大地震による甚大な被害を被ったネパールの復興支援に向け、約20平米のモデルハウス1棟の現地施工を行いました。第一次渡航の8月中旬から9月中旬にかけては、現地の合板工場で地元の大工とともに部材の切り出しから仮組みまでを。第二次渡航の10月末から11月中旬にかけては、解体・運搬・敷地での施工を行い、11月15日に竣工を迎えました。工法上の進化としては、合板同士を接合するジョイント部分を再設計し、壁面を平滑に仕上げることで外装下地の取り付けにかかる工数を減らすことが出来ました。来年度移行もベニアハウスは、応急仮設を必要な状況に対応しながら、アップグレードを続けてゆきます。



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